20161105
一昨日から広島で開催されている精神分析学会に来ています。
精神分析的精神療法についてでもお話しましたが、私は精神科の中では精神分析的精神療法に関心をもっています。認定精神療法医という資格を取得していますが、正直、まだまだ勉強の途上です。
精神分析、というと、日本ではあまり馴染みがないと思いますが。
人の心と無意識、その動き、治療者との関係、そして周りの環境がその人にとってどう感じられているのか、などにも焦点をあてる治療です。
うつ病だから抗うつ剤、不眠だから睡眠薬、不安だから安定剤、と処方するだけでは患者さんの病気は良くならないことも多いのではないか。
精神分析的な見方を学ぶことで、患者さんへの理解が深まり、一般的な診療にも活かせるのではないかと思っています。
しかし誰でも彼でも精神分析的治療をすればいいってもんでもありません。
今回の学会で、精神分析的な理解を一般診療に持ち込むことにはインパクトが大きすぎるので慎んだ方がいい、治療者の心の中に止めるべきとのご意見を耳にしました。
確かに、穏やかで深入りしない関係を保ったまま、患者さんが楽になればその方が良いと思います。
ただ、深入りしないことと、深入り出来ないことは違うのかな、とも思います。
患者さんにとって良い治療者になるとはどういうことか、これからも考えていきたいと思います。
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