カウンセリング

カウンセリング COCOKARA

「カウンセリング」とひとことで言っても、ご相談内容は実にさまざまです。お悩みの解決や症状の軽減を目的に来談される方もいらっしゃれば、「自分を見つめ直し、人生をよりよいものにするため」、あるいは「ただ話を聞いてもらえるだけでいい」という、切実な思いで来られる方もおられます。

あなたのニーズに合った心理療法を選ぶことはもちろん、カウンセラーとの相性もたいせつです。カウンセリングCOCOKARAには現在、9名のカウンセラーが在籍しております。それぞれに専門分野がありますが、全員に共通するのは、その人のこころにていねいに寄り添い、その人に役立つことを第一に考える姿勢です。

あなたにとって最良の選択肢を、わたしたちも一緒に考えます。

COCOKARAリーフレット(PDF)

カウンセリングまでの流れ

まずは主治医にご相談ください
カウンセリングCOCOKARAは、こころとからだクリニック福井の関連機関です。カウンセリングをご希望の方は、まず診察を受けていただき、主治医にその旨をお伝えください。

他院に通院中の方はこちら

ご相談内容

  • うつ・双極症
  • 不登校・ひきこもり
  • 発達症(ASD、ADHD)
  • 不安症(社交不安、全般不安、パニック、場面緘黙)
  • 強迫症・抜毛症・チック症
  • 恐怖症(嘔吐恐怖、血液恐怖、注射恐怖、外傷恐怖など)
  • 依存症(アルコール依存、ギャンブル依存、ゲーム依存など)
  • 過食症 ※BMI16未満の方は、入院施設のある病院をおすすめしています
  • PTSD・解離症
  • 慢性疼痛
  • 子育てや夫婦関係、対人関係の悩み
  • 性別違和

受けられる心理療法

認知行動療法(CBT)

繰り返し起きているこころの困りごとに対して、どんな認知(ものごとの捉え方、イメージ)や行動が生じているか、それによってどんな不快な感情や悪循環が生じているかを分析し、困りごとを解決する方法を考え、実践していくアプローチです。

心理療法の中で適応範囲は最も広く、ほとんどのこころの困りごとを対象に、活発な臨床・研究が実施されています。上記のご相談内容のすべてに対応できます。

こころの困りごとが生じた際に良かれと思ってする対応が、逆に困りごとを維持・悪化させてしまうことがあります。認知行動療法では、このような流れを分析し、うまく対処するための作戦をカウンセラーとともに考えていきます。

個人カウンセリングで行うこともあれば、ご家族などが同席する場合もあります。また、一定の参加者数が確保されれば、グループの開催も随時ご案内いたします。

EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)

PTSDに対する効果が、多くの研究で確かめられている心理療法です。PTSD以外に、恐怖症、幻肢痛などのからだの痛みに対しても使われます。PTSDに併存することが多い、解離症には、自我状態療法という特殊な技法を用います。

EMDRが他の心理療法と異なる点のひとつは、トラウマ記憶を思い浮かべながら、目を左右に動かしていただくことです。左右交互の振動・音の刺激を与える機械(パルサー)や、タッピングを使うこともあります。

「こんなことがトラウマになっている自分は、弱いんじゃないか…」「だれにでもあること、トラウマとは言わない」とあなたが思われているようなことでも、どうぞ一度ご相談ください。

※現在、EMDRのご予約をお取りできるのは、月曜~木曜の10:00~16:00です。

箱庭療法

砂の入った箱に動物や人、植物、乗り物、建物などのミニチュアを置いたり、砂自体を使ったりして、自由な表現や遊びを体験します。

上手下手は関係ありません。砂やミニチュアに手を触れ、何を感じ、どこに、どのように置くのか、次は何を手に取るのか。箱庭を作る過程の中で、自分でも気づいていなかった自分に出会い、自己理解の深まりや変容を感じられるでしょう。

対象範囲は広く、お子さんからご高齢の方まで適用できます。

作ったものについてカウンセラーと話すこともありますが、必ずしもことばのやりとりが必要なわけではありません。話すのはちょっと苦手だな…という方にも適しています。

ペアレントトレーニング

発達症、特にADHDをもつお子さんの保護者のために開発されたプログラムです。目的は、子育てしやすくするスキルを身につけることです。今では対象範囲が広がり、ADHD以外の疾患をおもちのお子さん・保護者にも実施されています。

具体的には、お子さんの困った行動を減らし、ご本人にとっても同居者にとってもよりよい行動を増やすための関わり方を考えます。生活環境を整え、考え方・行動のレパートリーを増やしながら、子育てのさまざまなストレスに対処していけるよう支援します。

基本は認知行動療法の考え方を採用しており、保護者の方がご自身でも認知行動療法のやり方を身につけ、お子さんとの生活に取り入れていくことを目指します。 お子さんと生活している大人なら、どなたでもご参加いただけます。事前に参加予定の方をお知らせください。

現在、当所では、個人カウンセリングのかたちで行っております。一定の参加者数が確保されれば、グループの開催も随時ご案内いたします。

お子さんのことで来談される方へ

お子さんの治療計画を立てる際の基本指針について、ご説明させてください。

  • たとえお子さんが低年齢であっても、わたしたちはご本人のニーズや意思決定を、可能な限り尊重したいと考えています。治療は第一に、ご本人にお会いし、そのお話に耳を傾けるところから始めます。
  • 何らかの理由でご本人への介入の成果が上がらないとき、保護者の方を対象に、ペアレントトレーニングや心理教育を行っていきます。お子さんの症状や行動への対応に困ったとき、どう対応したらいいか、わたしたちも一緒になって考えます。
  • 保護者の方ご自身が、精神疾患や未解決のトラウマを抱えている場合に、その治療をお勧めすることがあります。わたしたちは、すべての保護者が子育てに最善を尽くしてきたことを理解しており、決してあなたを責めません。お子さんのよりよい未来と、ご自身のために、保護者がケアを受けるのは、とてもたいせつなことだと考えます。

上記について、ひとつのステップのみ、あるいはすべてのステップを同時に実施することもあります。

他院に通院中の方のカウンセリングについて

現在、他院の精神科・心療内科に通院されていて、主治医を変更することが難しい、あるいは変更を希望されない場合でも、一定の条件を満たすことで、こちらでカウンセリングを受けていただける場合がございます。

患者さんご本人、または主治医の先生・医療機関の方は、以下の流れをご確認ください。

  1. まずはお電話でお問い合わせください

    こちらでカウンセリングをお受けいただけるかどうかを検討する必要がございます。
    まずは診療時間内に、こちらまでお電話をお願いいたします。
    お電話は、
    ・カウンセリングを希望されるご本人から(主治医と相談のうえ、主治医が許可している場合)
    ・ご本人のご依頼を受けたご家族や医療機関の方から
    いずれでも結構です。
    お電話の際には「主治医は変更せず、カウンセリング希望です。運営につないでください」とお伝えください。

  2. 必要書類の送付

    お電話をいただいた後、こちらよりカウンセリング依頼に必要な書類一式を、現在通院中の医療機関(主治医の先生)宛に、メールまたは郵送でお送りいたします。

  3. 書類のご返送

    送付した書類に必要事項をご記入いただき、現在通院中の医療機関よりこちらまでご返送ください。

  4. カンファレンスによる受け入れ可否の検討

    ご返送いただいた書類をもとに、こちらの心理師がカンファレンスを行い、カウンセリング受け入れの可否を検討いたします。
    検討の結果によっては、ご希望に添えない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

    受け入れ可否については、主治医の先生(ご依頼元の医療機関)へご報告させていただきます。

その他

カウンセリングは完全予約制で、1回50分です。
ただし、治療上必要な場合は、より長時間のカウンウンセリングを行うことがあります。