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なぜ精神科医を志したのか3
初期研修後の進路を迷っている折、救急外来の当直で精神疾患と思われる患者さんの診察をする機会が多くありました。
救急外来では過呼吸発作、自傷行為、大量服薬、不眠など、精神疾患と関連のある症状で受診される方が多くおられます。
多い時は全体の3割から半分近くおられるように感じる時もありました。
多忙な救急外来では患者さんからゆっくり話を聞くのは困難です。基本的には自殺の可能性が否定され、検査により身体的緊急性がなければ、明日主治医の診察を受けて下さい、と帰されます。
しかし症状が落ち着かない患者さんの中には毎日、下手をすれば1日に何度も救急車で受診される方がおられました。そのため、現場には精神疾患患者さんに対する辟易とした空気がありました。
そこでこのような患者さんがどのような背景で今の症状に至っているのかに興味を持ち、時間をかけて話をしたり、治療に携わってみたいと思うようになったのです。
そこからの思いつきで、精神科を自分の専門とした、総合診療というのも成立するのではないか、と考えました。まずは精神科をしっかり学び、まだ自分の考えが変わっていなければもう一度内科、総合診療を学ぼう、と今後の方向を漠然と描いたのです。
